2008年8月19日 (火)

最近のはまり本

久しぶりに少女漫画を立ち読みしたら
すげぇはまってしまった。

『放課後保健室』07141609
ある日の放課後、高校生の一条真白は、白衣を着た女性に地下の保健室まで付いて来るように言われる。学校には、地下なんてなかったはず・・・不審に思いながらも付いていくと、そこには確かに保健室があり、ベッドが数床並んでいる。その女性は「学校を『卒業』するために、ここで特別授業を受けてもらう」と言う。ベッドで眠りにつき、目覚めた真白がそこで見たものは・・・。


私が今、
「全24話のアニメ作るけど、何かいい題材ある?」
って言われたら確実にこれを押します。
大プッシュです。
ドラマでも映画でもだめ!これは絶対にアニメ映えする!!

主人公はね、自分の体に“性的に決定的な問題”がある人間。
授業で“夢”の中に行くのですが、
学園を卒業するには、『鍵』を手に入れなければいけない。
その鍵を手に入れるため、同時に参加している人間を殺すんですよ。
参加者のうちのだれか一人の体の中に、その『鍵』があるから。

夢の中では、それぞれの生徒はかなりの異形で、
自身のトラウマ、内に秘めた醜い姿、自己への葛藤が
その姿の表れとなっている。
卒業したもの、また、卒業しないで“失格”になった者の記憶は、
夢から覚めた時、淡い残像となって忘れてしまう。

あんまり書くと読んだ時に面白くないのでここまで。
少女漫画だからか、しっかり恋愛しつつ、なおかつ
鬱屈した人間の感情が夢の中で大暴れする様は
なかなかに迫力あり。
実は8巻までしか読んでないんですが、(全10巻)
私好みのラストになるよう心から望んでいます、、、、!


あと本も読んだ。
『イニシエーション・ラブ』
31356029大学四年の僕(たっくん)が彼女(マユ)に出会ったのは代打出場の合コンの席。やがてふたりはつき合うようになり、夏休み、クリスマス、学生時代最後の年をともに過ごした。マユのために東京の大企業を蹴って地元静岡の会社に就職したたっくん。ところがいきなり東京勤務を命じられてしまう。週末だけの長距離恋愛になってしまい、いつしかふたりに隙間が生じていって…。

これは本。
“ラスト2行のドンデン返し!”という私好みの見出しにつられて
読んでしまった。
あらすじ書くのが難しいから、まぁ読んでよ。
なんとなく途中から気づいてたけど、やっぱね、って感じ。

これに関しては、この本の解説を凄い詳しく
ブログに書いてる人がいて、その人の解説を読みながらの
2度目が面白かった。
表紙に込められた暗示とかもなかなか感心。

一ついえるのは、恋愛はいつだってミステリー、ってことかしら、、、


冗談です。
ミステリー、というより、B級スパイ映画観た感じに近いかも^-^;
物事を素直に見ると、だまされますよ!


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2007年11月21日 (水)

女子達の淡い想い

最近読んだ本。
冬になると眠たくて電車でも冬眠してしまいます。
それでも頑張って1ページ1ページ読み進めました。


『哀しい予感』  著/吉本ばなな
31817857幸せな四人家族の長女として、何不自由なく育った弥生。ただ一つ欠けているのは、幼い頃の記憶。心の奥底に光る「真実」に導かれるようにして、おばのゆきのの家にやってきた。弥生には、なぜか昔からおばの気持ちがわかるのだった。そこで見つけた、泣きたいほどなつかしく、胸にせまる想い出の数々。十九歳の弥生の初夏の物語が始まった―。





自分でもびっくりしたけど
学生の時に試験問題とか教科書で読んだくらいしか
記憶の無かったばななさんの本。
授業ってしっかり読み解くから
読んだ気でいたのかもしれない。

で、まぁ今回しっかり読んだわけです。
うん、面白いと思った。
言葉の並びが好き。
やたらと「悲しいほどの~」とか「泣きたいほどの~」
という表現が出てきますが、
なんかすごくみずみずしくて良かった。
予知的な特殊能力とか、血のつながりがない弟との恋愛とか
いなくなった姉を探す旅とか、
こうやって書き並べたらけっこうエセメルヘンな要素がたくさんなのに
なんでこの本はこんなにも染み入るように心に響くのか。
瞬発的な感情をたくさんの言葉で表現した文の流れが
なんだかとても心地よい。

そして哲生君に恋しました(笑)
彼を好きにならない人なんていないと思います。本当に。
しかしこれの舞台化の、哲生くん役が
加瀬亮ということに驚きを隠せませんがね。


『櫻の園』 著/吉田秋生
19435104春になると桜が一斉に咲き乱れる女子高・櫻華学園。その学校には春になると演劇部がチェーホフの「桜の園」を公演するという伝統がある―。そして演劇部に所属する4人の少女達の心情が連作形式でつづられていく・・・






これは漫画ですが。
もう本当に面白かったのよ。
とても好きです。

桜でつながる4人の女の子の4つの話。
息が詰まりそうな思い
初めての体験
淡い淡い恋心
成長への嫌悪感
恋、性、体、友情、
そうゆうものが桜の中に閉じ込められたような物語。
静かで、それでいて感傷的な物語に心やられました。

そしてあとがきの中原監督の解説がすごく良かったのです。
あぁこの人がこれを映画化すればそれはきっと
とても良い映画になるだろうなと思った。
まだ映画の「櫻の園」観てないので早く観よう。


しかし私は本当にこうゆう話が好き。
もしかしたら自分は本当に女の子が好きなんじゃないかと
真剣に考える秋の夜です。

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2007年11月 4日 (日)

ホームレス中学生

流行にのって読んだ本。
借りて読んだけど1時間で読み終わった。
これが自伝だと思えば面白いに決まってるでしょうね。

『ホームレス中学生 』
田村裕

31943125麒麟・田村のせつな面白い貧乏生活がついに小説に!中学生時代の田村少年が、ある日突然住む家を無くし、近所の公園に一人住むようになる超リアルストーリー。ダンボールで飢えを凌ぎ、ハトのエサであるパンくずを拾い集めた幼き日々から、いつも遠くで見守ってくれていた母へ想いが詰まった、笑えて泣ける貧乏自叙伝。

これ読む以前に、会社でお昼N○Kをボーっと見てたら
番組内で「芸人の田村裕さん、貧乏生活を自伝に」
という名目で普通に企画として取り上げられてて、
Vの中で普通にインタビューに答えていた田村氏がすごく面白く、
(真面目に答えてたのに失礼な話ですが。)
VTR終わってからの女性アナウンサーの締めのコメントが
「現在、田村さんはお父さんを恨んでいないそうです。」
というなんとも事務的な発言だったので
それもまた笑いのツボに入り会社の人と
5分くらい爆笑してました。

とまぁ今でこそ笑えるけど
ほんまに家帰って父さんから
「各々頑張ってください、、、、、解散!」
なんて言われたらショックで動けなくなるやろうなぁ。
しかも思春期真っ只中。
笑うどころか泣くこともできんわ。

しかし!これ読んだ友達が「笑って泣いたよ~!」
って言ってたので今となってはどちらも成功している
解散劇だなとその時思った。

でまぁ内容はもう嘘としか思えない極貧生活で。
でも田村の極貧生活ルポというよりは、
その中で自分を助けて支えてくれた人たちへの
感謝状のような本でした。
あぁこんないい人たちいるんやなって素直に思ったし、
そんな人たちにただひたすら「ありがとうありがとう」を
連呼するような文章に、
今が幸せそうで本当に良かったなと思った。
そう、これ今が幸せじゃなかったら全然笑えない。
もはや「誰も知らない」の世界やん。


短いエピソードの連続なんですが、
「ウンコの神様VS子供達」の話と「味の向こう側」の話は
やたら面白くて電車の中で一人ニヤニヤしてしまった。
かなり気持ち悪い女やったと思う。


どうでもいいけど吹田の人間ってみんな
こうゆう喋り方するんやなーと思いました。


お湯に感動できるささやかな人生は良い。

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2007年10月26日 (金)

エミリー

一冊本を読み終わる。
アニメばっかりみてるわけじゃないのよ。
いろいろな文化にふれてるのよ。

『エミリー 』
嶽本野ばら

31526130
"この残酷な世界に生み落とされたのは、きっと貴方に出逢う為だったのですよね"。少年と少女の困難で美しい生と性を描いて三島由紀夫賞候補となった表題作はじめ、アートとファッションへの美意識を核に咆哮する三つの愛の物語。孤高の乙女魂と、永遠の思春期を抱くすべての人に放つ、珠玉の恋愛小説集。


この人の本は「ミシン」につぐ2冊目ですけど
あいかわらずというかなんというか
とても暴力的です。
圧倒的な個の世界。
他人の介入を許さない自分の世界。

基本的に社会にあんまり溶け込んでいない人たちが
主人公ですが、
なんかほんと、みんな強い。精神が強い。
魂をささげてもいいくらいの大事なもの、
たとえば大好きなブランドのお洋服や、
自分を理解してくれる大事な人。
それをもってる彼女彼らは、それを心の支えにして
彼らを世界取り囲む醜さ辛さを簡単に乗り越えてしまう。


なんかこの人の作品って絶対孤独の人間が
魂をこすれあわせるような人間と出会って
喜びを昇華させた瞬間に唐突に寸断されたように終わるので
なんだか読み終わりはいつもビックリしてしまいます。


あと何よりもおもろいのが
会話中唐突に始まる“お洋服”の説明!
なんかあまりの真剣さに少し笑ってしまうんです。
いや、けっしてばかにしてないです。ほんとに。
むしろすごいと感服してますよ。ほんとに。

私、服のブランドとかまったく知らんので、
本の中に出てきた服をインターネットで見てみるのは
とても楽しいのです。

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2007年10月10日 (水)

ドールハウス

最近読んだ本。

『 ドールハウス』
姫野カオルコ

19996616
たとえば、姉の食べ残しに弟が躊躇なく手を出せる―そんなふつうの生活を理加子は夢みている。軍隊にも劣らないほど強権な父親と、一度も家族を愛したことのない母親のもと、理加子は大屋敷家ただひとりの子供として"石の歳月"を過してきた。"不良になるから"という理由で、映画、読書はもちろん電話、手紙に至るまで禁止されてもなお、理加子は両親に逆らえない。そんな彼女の前に粗暴で強引な男性江木が現れ、次第に心を開いてゆくが…。子供から大人へ。集団から個へ。誰もが通過する家=家族との決別を綴った切ない物語。

前回『変奏曲』を読んで以来の姫野さんの本ですね。

なんかちょっと怖いなと思いながら読み進めていきましたが、
おわりはまぁああゆうところで落ち着いてくれてよかったです。
簡潔というか潔癖な文が割りと好きでした。


一人の女性の、抑圧された感情の動き出す瞬間のようなものが
終わりにかけてぐわぁーーっと湧き上がってきて、
でもそれにこっちが飲み込まれる前に話が終わる。

自分の「普通」が他人にとって理解してもらえないし、
他人が「普通」にやってることを自分はできない。

なんかこの本は、
愛されない苦しさというよりも、
理解してもらえない苦しさのようなものを感じた。


理加子の心情は私は正直まったく理解できない。
けど「領収書をもらわないと終われない」という言葉は
個人的に好きでした。

、、、でもなんか怖くないですか?
私怖かったんですけど。このケッペキさ。この理加子も。

面白かったんですけど、それ以上になんだかねー、、、

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2007年10月 1日 (月)

西の魔女が死んだ

西の魔女つながりで本を一冊読む。

『西の魔女が死んだ』
梨木香歩

30844535
中学に進んでまもなく、どうしても学校へ足が向かなくなった少女まいは、季節が初夏へと移り変るひと月あまりを、西の魔女のもとで過した。西の魔女ことママのママ、つまり大好きなおばあちゃんから、まいは魔女の手ほどきを受けるのだが、魔女修行の肝心かなめは、何でも自分で決める、ということだった。喜びも希望も、もちろん幸せも…。その後のまいの物語「渡りの一日」併録。

本にはですね、
どうしても“その時、その時代に読んでおかないといけないもの”
すなわち若いうちに読んでおかないといけない分類があると思います。

小学生かそれくらいの時に読んだ湯本香樹さんの『夏の庭 The friends 』
っていう本。
内容はというと、
小学生の男子3人組が「人が死ぬところをみたい」っていう理由で、
近所の今にも孤独死しそうなじいさんを観察し始めるけど、
なんだか仲良くなってしまって結果的にとても痛切な別れを経験する、
っていう話。

もう号泣号泣。
「おじい~!!!」って。
当時の泣いた本ベスト3に入るんじゃないかと。
くりかえしくりかえし読んで、今でも文章覚えてる。

そしてそれ以来街中を一人で歩いてるおじいちゃんやおばあちゃんを
すごく優しい眼で観れる様になった私なのです。


話がそれた。

というわけでまぁ、リアルタイムで主人公と同じ世代の時に読んでれば、
とっても内容に感化されるものってあると思うんですよ。
『夏の庭』をもし今読んでたら、正直あんなに感動しなかったと思う。
「あぁよくできた本なんじゃない?」くらいの。

私にとってもこの本もそんな分類。
中学生の女の子の再出発の話。
なんかね~、、、う~ん。
たしかにおばあちゃんとのスローライフな暮らしはとても素敵やし、
いろんな草花はすごい香りが漂う感じ。
「なんでも自分で決めて自分で行動する」っていう
魔女の教訓みたいなものも正しい。


でも私はこれを読んで正直、なにも感化されなかったんです。
「ふ~ん、よかったんじゃない?とりあえず自立できて。」
くらいのね。

いろんな人間関係の悩みがあった学生の頃、
リアルタイムで読んでれば何か救いにはなるかと思うけど。

今の私にとっては右から左に流れていく内容の本でした。
ごめんなさい。

でもまぁ決して面白くない本ではないので、
あんまり本読まない人にはとても読みやすい本だと思った。

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2007年8月16日 (木)

最近読んだ本

本を3冊読みました。

31139804
31511804
04227117












の三冊。

「斜陽」はなかなかに面白い。

まだ読み始めの頃、会社の人に
「今『斜陽』読んでるんですけど、イマイチ面白さがわかんないです。」
って言ったら
「あぁそれは今まで幸せな生活をおくってきたってことだよ。」
と言われ、
「・・・そんなことをいうあなたはなにか特別な絶望を感じて生きてきたのでしょうか。」
と言いそうになって言わなかった。
というエピソードもあり、
その人が大好きだと言った登場人物の弟と
その人を重ね合わせて見るとなかなかに面白くなった。

えー内容は没落貴族の話。

最後の貴族の人・母、
恋に燃えるように生きようとする姉、
死に向かうように薬や酒におぼれる弟

家にお金がないって状態でも
とりあえずだれもまともに働かないあたり良いですね。


特にお姉ちゃんがよい。
恋愛クレージーです。
"人間は恋と革命のために生まれてきた”
というお嬢様の彼女、
彼女の革命とは恋で、
恋をかなえるための起こす行動が革命なのだろう。
廃退していく家や家族、
その中でも子を育て生きていこうとする
姉ちゃんの強い精神力が好きやった。

そう、太宰さんが書く女の人は
みんな魅力的なんですよねー。
ダメダメな男供も面白くはあるけど。


良い文章がいっぱい出てくるし、
じっくりゆっくり読むのに最適な本だった。


「阿修羅ガール」はずっと読みたいと思ってた舞城さんの本。
なんていうか、本を読んでるというよりも友達のブログ読んでるような
気持ちになった。そうゆう独特の読みにくさを持った文章やった。
感情を思いっきりぶつけてくるパワーがあるけど、
それがなんか疲れちゃった。
面白くないわけではないけど好きではない。


「くたばれPTA」は筒井さんのショート・ショート集。
筒井さんのショート・ショートを読んだのは初めてですが、
星さんのそれよりも暴力的で男性的、
女に偏見持ってんじゃないの?ってくらい傾いている話も
あるし。
まぁその毒々しさが面白いんやけどね。

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2007年7月18日 (水)

恋愛漬けの2冊

『Friends 恋愛アンソロジー 』
31580775
著者:江國香織/谷村志穂/島村洋子/下川香苗/前川麻子/安達千夏/倉本由布/横森理香/唯川 恵

『LOVERS 恋愛アンソロジー』
31158661
著者:江國香織 川上弘美 谷村志穂 安達千夏 島村洋子 下川香苗 倉本由布 横森理香 唯川 恵







恋愛ってなに?
トキメキってなに?
とりあえず早く帰って寝たいんやけど。


と22歳にして早くも恋愛戦場離脱・
戦況は悪化するばかりの私が
最近得た心の救援物資であるこの2冊。


私はこれで初めて江國さんの文章に心打たれました。
すんごい良かったのよ。
私にとって"嫌いじゃないけど記憶に残らない人”だったエクニさん。
今回全部の中で一番好きでした。


いろんな話があっておもしろいのとそうでもないのもあり、
なかなか満腹ですが
一気に読みすぎてもうあんまり覚えてないです、すんません。

まぁ結局のとこ
他人の色恋沙汰が一番おもしろい、
ってなわけで
自分のことを考えるのをまた放棄。

戦況ハ悪化ノ一途ヲ辿ルバカリ
救援ヲ求ム。


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2007年7月 9日 (月)

『ノスタルギガンテス』

某オサレ本屋の店長の大のオススメの一冊。
あまりにも熱心な紹介文なんで思わず読んでしまった。

『ノスタルギガンテス』
寮美千子

Nosiut

生成する廃墟、世界の裂け目、あらゆる名づけ得ぬ廃墟。ノスタルギガンテスと呼ばれはじめた公園の木、そのまわりに着々と集まりはじめる様々なものがまきおこす、不可思議な現象を少年の視点から描く。

「ぼくのメカザウルスがどんなにすてきかってことを、
 どんなふうに話したら、
 きみにわかってもらえるだろう。」

というメカザウルスの描写から始まる。
ガラスを割って選び出した、最も凶暴な青の目とか
ギザギザの背中とか、
全体的に痛そうな感じがひりひりして良かった。

全体読んで、、、
うーん、まぁなんちゅうか、、、
ねぇ、、、って感じです。すんません。

かなりハイペースで読んだので、
好きやったんやろうとは思う。

自分のある行為を引き金に
増殖されていく廃墟の塊、

あまりにも孤高な少年の気持ち、
神として持ち上げられた不安と絶望、
すべてを包み込む混沌としたノスタルギガンテス。

飲み込めきれなかったのよ私は。
受け入れられなかったのよ私は。

ただそれだけです。

すんません。

とりあえず、
子供の目線から見た大人ってこんなに気持ち悪く
映るものなんだなと思った。
もっともな事を言ってばかばかしい。

うーん、、、、
なんやろうねぇ、、(笑)

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2007年7月 2日 (月)

喪失と再生

最近読んだ本。

『みんないってしまう』
山本文緒

30543229

大人になるにつれ、時間はだんだん早くなる。物事は思った以上に早いスピードで流され、手のうちからこぼれおちていく。そんな時、大切な何かをひとつずつ失ってはいないだろうか?例えばそれは恋、信頼、友情だったり…。そうして残されるのは自分だけ。喪失を越え、人はたったひとりの本当の自分に出会う。





ほんとに小さな出来事がきっかけで、
自分の積み上げてきた人生が崩壊してしまうことを想像する瞬間って、
ないですか?
たとえば財布が無くなった時とか。
「あぁ現金もカードも免許証も全部あの中なのに、、、!
 これからどーすんのよ!!!!」
みたいなね。

崩壊する、ぎりぎりのところでとどまっている主人公たち、

この中の短編のほとんどが、
「で、これからどーすんのよ?」
って感じのとこで終わります。
読んでいる私を待たずに話が終わってしまう。
置いていかれてどうしようと思う。
これぞみんないってしまう。


待っている痛烈な現実。
でも現実は人を強くする。

『センセイの鞄 』
川上弘美

31419375

駅前の居酒屋で高校の恩師と十数年ぶりに再会したツキコさんは、以来、憎まれ口をたたき合いながらセンセイと肴をつつき、酒をたしなみ、キノコ狩や花見、あるいは島へと出かけた。歳の差を超え、せつない心をたがいにかかえつつ流れてゆく、センセイと私の、ゆったりとした日々。





何気に各章ずつは読んでたのだけど、
最初からしっかりちゃんと読んだのは初めて。

久々に「あぁおもしろいな~、、、」という本に出会った。
その割りに読むのはメチャメチャ時間かかったけど。

この人の小説の好きなところは、
40歳近いくらいの女の人が少女のような恋愛をするとこ。

私と先生との緩やかな日々。
おいしいご飯においしいお酒、
短い会話のやりとりがいとおしい。

本の解説の人も書いてましたけど、
ラスト付近の4行、
先生とのゆったりした日々を一瞬にして過去の思い出に変える
珠玉の文章だと思う。
ぞわっと「切ない」っていう感情がこみ上げてくる。

ぜひ読んでみてください。

私も誰かとゆっくりお酒が飲みたくなった。

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2007年5月28日 (月)

感情の無い空間・それがアルファヴィル

『アルファヴィル』
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製作年度 1965年
製作国・地域 フランス/イタリア
上映時間 100分
監督 ジャン=リュック・ゴダール
出演 :エディ・コンスタンティーヌ 、アンナ・カリーナ 、ラズロ・サボ 、エイキム・タミロフ

コンピューター・アルファ60に支配され、何の感情もなしに人々が暮らす星雲都市アルファヴィル。活劇シリーズ物のヒーロー左利きの探偵レミー・コーション(コンスタンティーヌ)は、ブラウン教授救出の命を受けてそこに潜入するが、、、

おおよそ近未来的な物は何も無いのに、
人間の無機質な演技と光・音楽の繰り返しで近未来っぽく感じさせられた。

アンナさんのラストのセリフの言い方も好きです。

なんでこの映画を観ようと思ったかというと、
読んだ村上春樹の小説でこの映画の話が出たから。


『アフターダーク』
31419884

真夜中から空が白むまでのあいだ、どこかでひっそりと深淵が口を開ける。「風の歌を聴け」から25年、さらに新しい小説世界に向かう村上春樹。






この本の中の舞台の一つである、
ラブホテルの名前がアルファヴィルなのです。


で、本の中での映画の内容について、
「感情が抑制されたアルファヴィルでもセックスはある、
情愛とアイロニーのないセックス、ラブホテルには合ってるかもね。」
みたいな文がありまして、
おぉ、なんか観てみたいかもこの映画。
と思ったわけです。

本自体は、
登場人物と読んでいる自分とは違う
”もう一人の人間の視点”の介入が
物語をひっぱっていってて、
なんか監視されているような
居心地の悪さと、
作品の中の時間の夜に包み込まれるような感覚が
入り混じっていてなかなか
不思議な魅力がありやした。

そして!
この本の中にこんな文があります。

マリはカウンターに置いてあった店の紙マッチを手に取り、ジャンパーのポケットに入れる。そしてスツールから降りる。溝をトレースするレコード針。気怠く、官能的なエリントンの音楽。真夜中の音楽だ。(本文より)


真夜中の音楽、いい響き。

私にとっての真夜中の音楽は、
Nat King Coleが唄ってる、『QUIZAS,QUIZAS,QUIZAS』です。
映画『花様年華』で聞いて以来、
深い夜の音楽はNat King Coleの歌です。


『QUIZAS,QUIZAS,QUIZAS』
「多分、多分、多分」
という意味だそう。

歌詞は『バッド・エドュケーション』でガエル君が歌ってる時に
ざっくり知りましたけど、

サイトで歌詞をしっかり読むと
色気のある女性が意味ありげな言葉で男性を困らせてるような
すてきなシーン。

やっぱり真夜中の匂いがするなぁ~。


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2007年4月 3日 (火)

私は純愛を唄うモノは愛せない。

ぜんっぜん面白くなかった本2冊。

好きな本なんて人それぞれですし、
読む状況、精神状態によっても変わってきます。

別に私の意見なんて取るに足らないものですが
とにかくおもしろくないの。
だから少し怒ってるの。


モルヒネ  安達千夏/著
31088678


在宅医療の医師・藤原真紀の前に、元恋人の倉橋克秀が七年ぶりに現われた。ピアニストとして海外留学するため姿を消した彼がなぜ?真紀には婚約者がいたが、かつて心の傷を唯ひとり共有できた克秀の出現に、心を惑わせる。やがて、克秀は余命三ヶ月の末期癌であることが発覚。悪化する病状に、真紀は彼の部屋を訪れた…。

基本的に、
「私はこんなにあの人のことを想ってる、
 心が求めてしまう。」
という話は好きではない。

どちらかというと、
「私はこんなにあの人に想われてたんだ。」
って言うほうが哀しいし純愛じゃないっすか?

それはいいとして、
個々の過去のエピソードも生きてないし、
心のどこかで、死に場所を探している気持ちがあるはずなのに、
彼女のとる行動は曖昧。
その曖昧な行動をとる主人公の一人称物語に付き合うのに
とても疲れるんです。

そしていきなり入る「」の無いセリフ、
ありだとは思いますが
こうも乱発されるとまたしんどい。


読むのに疲れて
内容がまったく心に入らなかった本だった。


んで、もう一冊。

忘れ雪   新堂冬樹
31495655


瀕死の子犬を偶然拾った深雪は、“忘れ雪に願いをかければ必ず叶う”という祖母の教えを信じて、子犬の回復を願った。そこへ獣医を目指す桜木が通りかかり子犬を治してしまった。忘れ雪の力は本当だったのだ!不思議な力に導かれて出会ったふたりは、次第に惹かれあってゆく。やがて別れの時を迎えた深雪と桜木は、“7年後の同じ時間、同じ場所”での再会を約束するが…。


この女の
「私は不幸なんだから誰かに支えていてもらわないとダメなのよ。」
的空気がキライ。

この男の
「今まで放っておいてしまってごめん、君が不幸なのは僕のせいだ。」
的空気も嫌い。


この本はいろんな意味で問題作でしょ!


前半の夢のようなプロローグ。
一気に虚構の世界に引き込み、

中盤、なかなかにサスペンスな展開に。
あれあれ?っと思ってると、

後半に怒涛に詰め込まれた不幸不幸のアメアラレ。
一気に消化不良になった所に降り注いでくる忘れ雪、、、、

って、全然感動しないから!
むしろ胃がむかむかする。
ラストに襲ってくる静香さんはもはやギャグ。


好きになれないわぁ、ほんと。

でも何が一番気に食わないって、
うちの姉がこの本、大好きだということです。


では最後に、皆様に質問。

自分の恋人が、魔法使いに魔法をかけられ、蛇にされてしまいました。
さてあなたはどうしますか?

①気付かないふりをする。
②なんとか魔法をとこうと努力する。
③自分も蛇になる。


この本の中で深雪がだすクイズです。

親しい人にこのクイズ出したら、
なかなか楽しいですよ。
恋愛タイプがわかって。


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2007年2月19日 (月)

柘榴の実は濃い血の色

『変奏曲』
姫野カオルコ

19456097


血の絆で結ばれた洋子と高志。異なる性の双子が貪る、耽美な禁断のエロティシズム。それは、洋子の婚礼が近づくにつれ、哀しく顕在化していった…。幻想は現実に、情念は行為へ。時代を超えて幽玄世界へと誘う現代のロマネスク文学。





勢いでだーっと読んで、
勢いでダーっと書いてます。





洋子と高志の禁断の愛を描いた、様々な時代の4編からなる話。
二人の間の絆、というよりはもはや呪いに近いその想いに、
吐き気に近いものを感じる時もあった。
他人の侵入を許さない二人の絶対的な領域。
思わず圧倒されてしまった。


幸せな終り方ではないけど、
何度生まれ変わっても強く求め合う二人は
それこそおとぎ話のように、
きっと来世でも、
何回生まれ変わっても
また巡り会うんやろう。
絶対に離れる事のない、
でも絶対に近づくことのない
月と太陽のように。


読み終わった後、
あとがきに書いてた"ラフマニノフの「ピアノ協奏曲第2番ハ短調」”
を聞いて帰った。(なぜかiPodにはいってたので)
空の月が見えなくて少し哀しかった。


 
そんでは最後に、
まいこちゃんのコメントでも書いてた
冒頭の詩を抜粋。 

 「季節のめぐりて

 時すぎゆくとも

 変はることなき永遠(とわ)の調べ

 彼は母 彼女は父

 見よ

 月失ひし太陽 虚ろに白日つくるを

 太陽失ひし月 夜に闇に吠えるを

 あまりの 輝きに

 ふたつが共に空にあることを

 禁じられしその日より」

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2007年2月10日 (土)

漢字二文字の文学は

帰りの電車で一気読みして、読み終わった最近の二冊。
読み終わったあとはいつも頭痛。


『雪国』
川端康成

01997691


「国境の長いトンネルを抜けると雪国だった。」

の雪国です。

親譲りの財産で無為徒食の生活をしてる主人公が、
芸者・駒子と出会い関係をもつ。

恋におちる、というよりは関係をもつっていう
言葉のほうが正確やと思う。
いや、最低限の愛はあると思うんやけど、
それにおぼれている主人公ではないと思ったので。


これ読んで一つ共感してしまったところは、
自分のことを必死に、真剣に真剣に愛している駒子に対し、
主人公が抱いた感情「徒労」という点です。

ひどい話ですが、
誰かに真剣に思われた時に、
ありがたいと思うのと同時になんかこう、
自分とはまったく関係ない世界で起きている他人事のような、
「あぁ、真剣だなーこの人。大変そうだなー。」
みたいな客観的な感情、
嫌いではないしむしろ好きだけど、
その人のことを遠くから感じてしまっているような。
そんな感情は私も抱いたことがあります。
そうゆうのって冷たいっていうんでしょうか。

あと、
「悲しいほど美しい声」という言葉がよくでてきます。
この表現、好きです。

全体的になぜだか冷ややかな空気があって、
わりかしこの小説は好きやった。



『潮騒』
三島由紀夫

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小島での、若いたくましい漁夫と、若い清純な海女の少女の
恋愛物語。

隠れた逢瀬や秘密の恋文交換、
純潔を守る交際など、


これでもか!と思うほどのピュア・ラブです。
純愛です。


こんなにも明快で、血なまぐさくない三島さんの本は
はじめてかも。

健康な男女の純潔な恋愛。
まっすぐでまぶしい。

まぁ個人的には
あんまり話には関係ない千代子さんがなんか良かった。
一人で悩んで一人で解決して、
主要な人物ではないけれど
彼女も青春時代を生きる人間として話の中に生息してて。


今思うと雪国の話と海に囲まれた島の話、
両極端な本読んでるな。
雪国のほうは山がよく出てくるし
潮騒はもちろん海が大事な場所やし。


最近、文学小説ばっかよんでるけど、
別にそっち系がとりわけ好きというわけではなく、
古本屋で買いだめする時に
タイトルで知ってる本をまとめ買いすると
こういう有名どころばっかりになってるんよね。

そろそろ次の買出しに行かないとなくなりそうなので、
なんかいい本あったら教えて下さい。

なんかいい本

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2007年2月 8日 (木)

東京のどこかにいるあの子へ


最近、「Hello!! Mike!!」
というコメントが大量に来るのですが、
一番の問題は私はマイクじゃないということです。

どうやったら彼女にそれを伝えられるのか。
考えて考えて今日も眠れません。


最近読んだ本
『女生徒』
太宰著の、女性の独白形式で書いた短編を集めた本です。

どの文章も書き出しと締めが良いのよ。
普通に話してるのに次の瞬間いきなり湧き上がる感情とか、
この人男なのによくもまぁこんなに理解できるなぁと
感心します。

表題の「女生徒」はほんと、前も書いたけど
すんごい良いので一度読んで欲しいのですが、
これを読むとSちゃんの『性処女』を思い出します。
私がこれを読む時、
頭の中では太宰の文とSちゃんの画がまざりあってます。

最近本屋で「女生徒」の文章と、現代の写真家との
コラボ写真集が売ってるのを見ましたが、
私の頭のなかではもうそのイメージが固まってしまったので
受け入れられなかった。

少女か女子か女かの境目がわからない、
危なっかしい心情描写を読むたび、

私は顔も知らない少女に擬似恋愛します。


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2007年1月10日 (水)

譲治さんはあたしのこと、自分の宝物と言ったじゃないの?

所持金よりも食事コースの値段の方が高い。

そんな社会人な夜を過ごす。

国産牛旨し、、、、!(;´д`)
しゃぶしゃぶ旨し、、、、!!(;´д`)

またもお金そない持ってないのについていってごめんなさい。
ごちそうさまでした!!!感謝!!
いつか出世払いで!!!!

出世払い、、、、、、

、、、、できるかな、、、、。

気を取り直して、
今日読み終わった本。
金閣寺の2ヶ月はやはり異常だった。

『痴人の愛』
谷崎 潤一郎

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カフェの女給から見出したナオミを育て、
いずれは自分の妻にしようと思った男・河井譲治が
、次第に少女にとりつかれ、破滅するまでを描く。





「じゃあ己をいっそ馬にしてくれ!!
 いつかのように己の背中にのっかってくれ、
 どうしても否ならそれだけでもいい!!」

と叫ぶような主人公が出る“ブンガクショウセツ”は
初めてです。
究極のマゾヒスト小説だと思った。


カフェで働いていた頃の暗い表情の女の子から、
美しく妖艶な女へとナオミが変身していく過程で、

前半の甘い、少女とおじさんの幸せな生活から
後半ラストにかけての
「私の言うことを聞け、私にお金を貢げ、
 干渉するな、『ナオミさん』と呼べ。」
と馬乗りになって命令するまで、
ナオミと譲治さんの支配関係がずぶずぶと逆転していく。
それが気持ち悪いけどのめりこんで読んでしまう。


まぁそもそもは絶対に譲治さんがおかしいんやけどね。
理想の女性にするために美人になりそうなナオミを
妻にするんやから。
女がいつまでも自分の世界の中で成長するわけがない。
美しければなおさら。外の世界に触れようとするだろう。
しかも少女期にナオミを甘やかせ過ぎた。
「悪女」をつくりあげたのは間違いなく譲治さん本人だ。


ナオミのおさまることのない食欲、物欲、性欲、
ナオミへの肉欲の力に負けた譲治さんや男達。

人間って気持ち悪いと思える本です。
あ、面白いけどね。
こんなにひきつけられる本も久々。
何回か出てくる譲治さんとナオミの
会話の応酬の部分はすごいグイグイ読んでしまう。

なによりもナオミの悪女っぷりにやられます。
男性が読んだらもっと面白いと思うのかも。


これは決して純愛なんかじゃない。
愛欲の泥にまみれてまみれて、
他に汚れるところのないまでに完璧に
どす黒くなったのだ。

関係ないけど、海外ドラマCSIのグリッソムさんが、

「SMプレイにおいて、ゲームの主導権を握っているのは
 SではなくてMだ。
 なぜならMの側の人間が”やめたい”と言うまで
 ゲームは終わらないからね。」

って言ってた。
となるほど。と思った。


んで次の本。

これは痴人の愛より先に読んだ、
金閣寺読んだあと、
一日で読み終わった本。

星新一の本の一番いいところは、
電車で読むのにこんなにも適した本は
ないだろうというところ。

『つねならぬ話』
星新一

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天地の創造、人類の誕生など語り継がれてきた物語が、
いま奇抜な着想で生まれかわる。あなたを空想の小宇宙へ誘う、
幻想的で奇妙な味わいの52編のワンダーランド。



52編よ52編。
一つの話はすんげぇ短いけど、
短くともこれだけの話を書くその
根性がまずすごい。
話としては不発弾も多々あったけど、
たまに心に心にひっかかるものもある。

おすすめの読み方は、
寝る時のうとうとした、
眠る瞬間に一編読んで寝ること。
たぶん、夢と本の区別が
だんだんつかなくなってくるはず、、、。

お、SFチックな終わり方だ。

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2006年12月24日 (日)

『金閣寺』


『金閣寺』
三島由紀夫

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一九五〇年七月一日、
「国宝・金閣寺焼失。放火犯人は寺の青年僧」
という衝撃のニュースが世人の耳目を驚かせた。
この事件の陰に潜められた若い学僧の悩み――
ハンディを背負った宿命の子の、
生への消しがたい呪いと、
それゆえに金閣の美の魔力に魂を奪われ、
ついには幻想と心中するにいたった悲劇……。
31歳の鬼才三島が全青春の決算として
告白体の名文に綴った不朽の金字塔。


やっと、、、やっと読み終わったよミシマ。
これ読むのに1ヶ月かかった、、、
理解するのに手間取った、、、。
心情を、とかいうのではなく、
普通に頭で理解するのに苦労した。

うーん、私は特に面白かった!!
とかは思わなかったです。
一人の青年の苦悩は理解しがたいものでも
あったし。

でも、こんなにも美しい金閣寺が炎上したら、
それはきっととても美しい光景だろうな。
と思った。

それくらい、美の描写が
変質的なぐらいしつこく書かれています。

現実の中で垣間見る「私」妄想のぐるぐるした感じ。
じめじめしてて気持ち悪い。


金閣を焼こうと決意する場面と、
ラストの部分は好きです。

、、、うーん。10年後にもう一回読んでみます。
もっと違う見方ができるかもしれない。


余談ですけど、
金閣寺だけに舞台が京都なので、
自分が知ってる地名が多々出てくることに
普通にテンションが上がる。

そしていまだに私は金閣寺を
実際に見たことが無いのですが、
(京都をアピールする立場の人間として失格です。はい。)
局にある資料映像の、
冬に雪が吹雪いてる中にたたずむ金閣寺は、
この世のものとは思えないくらい美しかった。

冬に京都に来る機会があれば、
一度見てみるべきだと思います。
それが見たいがために切に雪を望んでいます。
できれば土日に!!雪よ降れ!!

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2006年12月 7日 (木)

そしてだれもいなくなった

TOKYO NOBODY
中野 正貴

Nobody_2


内容(「BOOK」データベースより)
「誰も写ってないんです。」
渋谷・青山・麻布・銀座・新宿・湾岸…街から人がいなくなり、残されたのは建物だけ。人間が作ってきたものは何だったのか。自然との共存を拒否し、作っては壊し、壊しては作り、創造と破壊を繰り返してきた歴史がここに。


いつも行く本屋で必ず立ち見するこの写真集。
じゃぁ買えよ!って感じですが。
じーーーーって凝視してると、言いようのない不安感というか
焦燥感というものを感じます。

いきなり魂が無くなってしまったかのように
ただ建っているだけの建物。
そこには何の意思もない。
ぱっくりと開いているドアはあるけれど、
誰かが息をしている気配もない。


この写真集は撮影した場所が「東京」やったから
こんなに惹かれたのかもです。
「東京」という街で人が一人もいなくなる瞬間なんて
ありえないと本気で思っていた私なので、
最初見た時はほんまにすげぇ!って思った。
これがさぁ、苫小牧とか、沖ノ鳥島とかじゃだめなのよ。
「東京」という場所で誰もいなくなる。
それまでまったく疑わなかった日常を否定されるような。

東京に住んでる人にはあんまりショックは無いかもですけどね。
住んでる人は、人がたくさんいる時とか一人で家に帰るときも含め
「東京」という街やから。

私にとっては東京はやっぱりまだまだ未知なる「都会」で、
まったく知らない人がうごめいている空間であり、
誰かがそこにいてくれる安心感でもあるのです。
やから、誰もいないことそれ自体が
こんなにも異常な状態として感じるのでしょう。


こういう写真集って企画勝ちのような気もしますが、
それでも最初にやったもん勝ちでしょう。

この人のサイトに行ったら写真見れますが、
ぜひ本の大きい写真で、顔近づけて1分くらい凝視してみてください。
誰か写ってないか探すのも楽しいです。


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2006年11月18日 (土)

『ぼくは勉強ができない』

最近読んだ本。

ぼくは勉強ができない
山田 詠美

Bokuha

内容(「BOOK」データベースより)
ぼくは確かに成績が悪いよ。
でも、勉強よりも素敵で大切なことがいっぱいあると思うんだ―。
17歳の時田秀美くんは、サッカー好きの高校生。
勉強はできないが、女性にはよくもてる。
ショット・バーで働く年上の桃子さんと熱愛中だ。
母親と祖父は秀美に理解があるけれど、
学校はどこか居心地が悪いのだ。
この窮屈さはいったい何なんだ。
凛々しい秀美が活躍する元気溌刺な高校生小説。


本の表紙の写真が鳥羽さんでびっくりした。

詠美さんは女性作家の中では好きだ。

でも秀美君(主人公の高校男児)の、
女を見る目は、
けっして年上の女性と付き合ってるから、
母親が恋愛体質だから
ひねくれてしまったとかではなく、
女が女を見るときの目線だと思う。
うーん、
うまく言えんけど、、、
うまく言えなさそうなのでやめておこう(逃)


そしてこの小説の中に出てくる女性は、
本当に「女」であり「大人」だわ。
川上弘美を読んだときは
40歳くらいの女の人が小学生みたいに
恋をするのが良いところだったけど。

だからこの本を読むとき、
登場してくる女性の意見に身を任せると
とても軽快に話が進んでいきます。

個人的には
「ブサイクな友達はいらない」っていう真理と、
徹底してかわいいと思われる“演技”をする山野さんが
大好きです。
女は強いのだなぁ、ほんと。

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2006年10月22日 (日)

あの子もあなたも消えてしまう

最近、筒井康隆ブームの到来です。
個人的に、ですが。
つついおもしろいよー。ほんと。

先に呼んでた『雪国』をほっぽりだして
読んでる本、『残像に口紅を』

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「あ」が使えなくなると、「愛」も「あなた」も消えてしまった。
世界からひとつ、またひとつと、ことばが消えてゆく。
愛するものを失うことは、とても哀しい…。
言語が消滅するなかで、
執筆し、飲食し、講演し、交情する小説家を描き、
その後の著者自身の断筆状況を予感させる、
究極の実験的長篇小説。
内容(「BOOK」データベースより)


小説という虚構の世界から、
文字が一文字ずつ消えていく。

「あ」が無くなったら、
一日の始まりのすばらしい時間が消え、
「ぬ」が無くなれば人間に一番身近な獣が消え、
「き」が無くなると鳥たちの家が無くなる。

私が読み始めてからすでに16個の文字が
小説の中で消失しました。
すでに私の友達も何人か消えていることになる。
一番に「あ」が消えているので、
MA好きの彼は消えてますね。
三番目に「せ」が消えるので、
仲がいい彼女たちもその段階で消えているのでしょう。


この小説の主人公はこの時点で
すでに3人の娘と妻,
偏屈な小説家など
さまざまな人を消失した。
「死」ではなく、
「存在」の消失。

でも虚構の世界の中で文字が消え、
いつか自分の存在が消えるということを恐れることは、
現実世界で自分がいつ死ぬかを恐れることとあまり相違は無い。
となると虚構は虚構の中でしかできない制約とルールをもって、
現実世界のリアリティに近づいていると、
つまりそうゆうことなのだと思うんですけど。

難しいですね。なかなか。

私の名前を構成する文字はまだ一つも消えていません。
故にまだ存在することを許されています。
でもそのうち消えてしまうでしょう。
最後の文字が消えたときに何が残るのか。
どきどきしながら読んでます。


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2006年10月11日 (水)

目覚めても夢の中

あんまりにも眠くて、

座れる普通電車に乗って帰ったら、

いつまでたっても西大寺に着かないし、

ちょっとうたた寝して起きたら毎回知らない駅名で、

時間はどんどん過ぎていくし、

そのうり眠気も無くなっていって、

眼が覚めてからもまったく着く気配が無く、

早く帰れたはずなのに、

いつもより数倍遅くなった。

電車に一時間乗ったのなんて

しばらく無い経験やなぁ。

降りたら雨も降ってるし、

iPodの電池切れるし、

なかなか暗黒な気分で帰宅した。


そんなこんなで、
目が覚めてしまって完読してしまった本
『凶夢など30』
星新一

30のショートショートが入った本。
一日5話読むペースで進めてたのですが。
日記を読むように、
短い話をすんなり吸収していける感じが好きです。
しかしこの人の本に出てくる幽霊は
まったく怖くないし人間味があふれてるなぁ。

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