会社の人と、「尾道三部作オールナイト」をしよう!!
と意気揚々とツ○ヤに乗り込んだら、
さびしんぼう、時かけは借りられてて、
転校生に関してはそもそも棚にない。
「DVD化されてないの!?」と怒りつつ、
あらたなオールナイトの題材をさがす。
「もうこうなったら全然青春とか爽やかとかいうのを感じない、
むしろドロドロ重たそうなものを観ましょう!」
ってことで、
変なテンションで選んだ3本でオールナイト。
一本目
『赤線地帯』
1956年 日本 86分
監督 溝口健二
出演: 京マチ子 、若尾文子 、木暮実千代 、三益愛子 、町田博子 、川上康子

赤線地帯にある特殊飲食店「夢の里」を舞台に、さまざまな境遇の女性たちがたくましく生きていく姿を描く群像ドラマ。ある日、夢の里に下働きの少女がやって来る
うん、良かった。
オープニングの奇妙な電子音から心をつかんで離さない。
「ポォーン」「ピィィィィーン」「ハァー」みたいな
イメージ違ってちょっとびっくりしたけど不安感満載の音。
そこから始まる物語。
いろいろな環境、いろいろな思い。
5人の女性達のドラマはそれぞれとても深い。
なんていうか、
結局だれも現状も変わらないのがいいですねー。
唯一娼婦から脱却した一見勝ち組のやすみも、
この地帯の中で生活してるわけですし。
(まぁゆめさんはあぁなってしまいましたが)
みんないろいろ不幸ですが、あくまでなんか
他人事として感じられる淡々とした感じが良かった。
体を売ることは確かにかわいそうだ。
でもそうしなければ生きていけないしそれが生きる道だ。
それを選んだ彼女達に悔いなんて無いんだろうな。
だって食べていけないんだもん。
ラストシーン、初めての店出しの少女が
おびえながら小さな声でお客を呼び、また柱に隠れる様子に、
またあの音が流れてきて終わる。
これから彼女の、体を売って稼ぐ生活が始まる。
先に女達の過酷な現実を見た私には
とても心苦しいラストシーンだった。
京マチコ演じるミッキーの登場シーンはほんとかわいい&笑える。
貝殻の上に乗って「うちビーナスや!」っと言ったり、
女将的な人に紹介された時に「八頭身や!」って言ったり。
爆笑してしまった。
あと、木暮実千代さんの薄幸のメガネ姿はとてもステキ!
そして2本目。
『太陽を盗んだ男』
1979年 日本 147分
監督 長谷川和彦
出演: 沢田研二 、菅原文太 、池上季実子 、北村和夫 、神山繁 、佐藤慶

原爆をつくり上げた中学教師が、国家を相手に理不尽な要求を突きつけていく痛快犯罪サスペンス。中学校の理科教師、城戸誠。東海村の原子力発電所からプルトニウムを盗み出し、自宅のアパートで原子爆弾の製造に成功する。城戸は原爆を武器に、警察に対してプロ野球のTV中継を最後まで見せろと要求。続いて城戸は、ローリング・ストーンズの日本公演をラジオ番組を通じて要求する……。
これもおもしろかったなー。
スタートからしてすごい。
「陛下にお話したいことがある。」
といって修学旅行中のバスを
バスジャックする軍服おじさん。(顔長い!)
そのまま皇居前で立てこもる始末で、
最後には手榴弾にてお堀の爆発シーン。
すげえなぁー、、、ゲリラじゃん、、、
やりたいことやってるなぁー、、、
こんなこと今じゃ絶対できないよな~、、、
企画出してももみ消されるやろうなー、、、
で、そんな思わせぶりな事件があしまして、
この事件に巻き込まれた理科の先生ことジュリーと、
バスジャックの事件解決に貢献した刑事こと菅原文太様が
対決していくわけなんですが。
ジュリーこと城戸先生が
たった一人で
・警官からの銃強奪
・海に潜り核施設に侵入
・施設侵入、警備員との銃撃戦の末プルトニウム強奪
・原子力施設を爆破、ロープを駆使し逃走
・自宅の普通のアパートの一室で核爆弾を作成
までして原爆を完成させる。
まるでスパイ大作戦やOO7を見ているよう。
んで、
核を作るっていう無茶を成功させるたのにもかかわらず、
「作ったはいいけど次に何をしたらいいかわからない」
城戸先生。
強大な力を持てばなんでもできると思った、
でもいざ、その力を得ると何がしたいのか自分でもわからなくなった。
うーん。核をもてあそぶ(足で!)城戸先生。
で、思いついた要求もまたなんだか適当で、
「プロ野球のTV中継を最後まで見せろ」
やら
「ローリング・ストーンズの日本公演」
やら。
なんて無茶苦茶!!
この国で核を作るっていう話をつくるのはそもそもすごいし
それを特に意思やら大義名分をもたない人間がやっちゃうのも
またすごい。
こんな荒唐無稽な展開が繰り広げられて
そのパワーに圧倒される。
荒いんですけど力強い。
そして笑えて怖い。
注目はもう一人の主役、菅原文太様(角刈り)の不死身ぶり。
ターミネーターかと見まがうほど。
カーチェイスで大破しても
ボコボコに殴られても
つかまってたヘリ(4階くらいの高さ)から飛び降りても
ピストルで体に何発撃たれても
まったく死なないの!!!文太様は!!
最後のジュリーとの乱闘シーンは
「文太さま!!それ、核!核だよ!!」
っとツッコミたくなるほど核に対してぞんざいな扱い。
最後にジュリーと投身を図る文太さま。核と一緒に、、、、!?!
「核、落ちる!!危ない、危ない!!」
結果的に核は木に引っかかるという奇跡で事なきを得ましたが、
そんな後先考えない文太さまが好きです。
飛び降りる前の、文太様の
「さぁ、、、行くぞ、、、9番、、、!」

これね。
この最期のセリフはとてもシビレますね。
でも池上季実子を抱きしめながら口説くシーンはみたくなかったな。
「頭のいいお嬢さんだな、、、」
なんてセリフ、文太様の口から聞きたくなかった!笑
『吉原炎上』
1987年 日本 133分
監督 五社英雄
出演もしくは声の出演 名取裕子 、二宮さよ子 、藤真利子 、西川峰子 、かたせ梨乃 、根津甚八

華やかな吉原遊郭に生きる5人の女性の姿を、『鬼龍院花子の生涯』の五社英雄が鮮烈に描いた実話がベースのドラマ。春夏秋冬各章のヒロイン4人と名取裕子演じる全編通してのヒロインが競艶、彼女たちを中心に、様々な人間ドラマが展開される。
これもおもしろかったなー。
ここまでやるか!ってくらい女優が脱いでた。
名取さんがめちゃめちゃにされてた。
西川峰子さんがめちゃめちゃになってた。
りの姉さんがめちゃめちゃすっぴんやった。
ここまで女優さんがやってくれたら監督も嬉しいでしょうね。
彼女達の情念、鬼気迫る迫力に朝5時~6時の眠いテンションも
吹っ飛んだ。
「さくらん」に通じるシーンが多々あり
「参考資料に観たんじゃないの?」と
一緒に観てた人と推測する。
あぁー炎上したなー最後。
そして映画も終わった。
でも観終わった瞬間、とても眠くなり意識が落ちた。
そんな感じのオールナイト。
どれもおもしろかったので満足です。
終わったあと二人でつけたタイトルは、
『根底にあるのは国家への反抗心か・オールナイト』
でした。
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